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国内の植林問題解決の第一歩! 【産学協同】北九州市立大学ひびきのキャンパス敷地内に 国内木材積極活用のための実験・研究施設の建設開始!

「Design Your Life」をグループメッセージに掲げる、メルディアグループ株式会社三栄建築設計(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小池信三、以下、三栄建築設計)は、 公立大学法人北九州市立大学(所在地:福岡県北九州市小倉南区、理事長:津田純嗣、以下、北九州市立大学)と産学協同で、“無限の可能性を秘めた木という素材の新発明、新発見”をテーマに、私達が直面する環境と資源問題に対して、積極的に挑戦を続けています。
この度、よりスピーディーにより実践的な研究開発を行う強力なアイコンとなるべく、同大学ひびきのキャンパス(所在地:福岡県北九州市若松区ひびきの1-1)に、研究開発施設の建設を開始しました。

■研究開発の背景
当社は、2016年4月より、私達のメインテーマである“無限の可能性を秘めた木という素材の新発明、新発見”の最初の取り組みとして、国の課題でもある「国内植林資材の積極活用」に関する研究開発に着手いたしました。これは、輸入材に対してコスト的に競争力の不足する杉材(国内で大量に植林されている)の商品性を、競争力のある魅力的な木に変身させるエンジニアウッドの製造方法の研究開発でした。2019年5月に「集成材(圧縮材)の製造方法に関する特許取得」※1(特許第6530865号)をするなど、一定の成果を上げております。
※1.2019年6月21日に、特許取得に関するプレスリリースを発表しております。

■研究開発のさらなる加速を目指して
前述のとおり、私たちは今、環境や資源において様々な危機に直面しています。「国内植林資材の積極活用」に関する研究は、特許取得により一定の成果を上げることができました。次のステップとして私達は、その眼を国内の杉にとどまらず世界に向ける必要があります。“アウビトラージ:無から有を生み出す”の視点で、何らかの理由で使用されず、捨てられているような“木”、いわば価値の無いゴミとしての素材を、付加価値の高い有用な資源に変える夢のような技術の研究開発に邁進していく所存でございます。そのために不可欠な施設として、三栄建築設計と北九州市立大学において今回研究開発棟を建設することといたしました。

■研究開発施設の詳細
研究開発棟の計画にあたり、私達はそこに使用される素材や技術に関し、次のような条件を設けました。

・メインテーマ“無限の可能性を秘めた木という素材の新発明、新発見”に適していること
・将来性のある実用可能な新技術や素材を積極的に採用していくこと
・完成後の稼働を通じて、省エネ性能などを検証していけること

以上の観点から、次のような取り組みを行っています。
・CLT構法(注1)の採用(今回のような大規模な建築においての採用は九州エリアでは初めて)
・「二酸化炭素排出抑制対策事業」(注2)として環境省から認定

注1)CLT構法
国内杉を使用したCLT(Cross Laminated Timber:ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料)を主要構造として使用する予定であります。CLTは構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性などの複合的な効果も期待できる材料で、森林資源を有効活用した省CO2型の建物を建てられる画期的な構造材であります。欧米諸国では、この構造材で高層建築が建設されるなど、近年、各国で急速な普及が進んでおります。日本では2013年12月に製造規格となるJAS(日本農林規格)が制定され、2016年4月にCLT関連の建築基準法告示が公布・施行され、CLTの一般利用がスタートしています。

注2)環境省が認める「二酸化炭素排出抑制対策事業」
本実験・研究施設の建設は、当社の資金で行いますが、本建設はCLTを主要構造とすることによって、「二酸炭素排出抑制対策事業」として環境省から認定され、公益財団法人北海道環境財団より一定金額の補助金が交付される予定となっております。(一部設計に関してはすでに交付済み)

実験・研究棟の完成予想パース


【当リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社 三栄建築設計
管理本部 経営企画部 広報室 榎本・大野
電話:03-5381-3213 FAX:03-5381-3208
メール:prd@meldia.co.jp

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