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木造住宅用接合金物「2L型 TCW-33」がグッドデザイン賞を受賞

「Design Your Life」をグループメッセージに掲げる、メルディアグループ 株式会社三栄建築設計(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小池信三、以下 三栄建築設計)が、株式会社タツミ(本社:新潟県見附市、代表取締役社長 山口紳一郎、以下 タツミ)と共同で開発した木造住宅用接合金物「2L型TCW-33」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2017年度グッドデザイン賞」おいて、木造住宅用金物として「グッドデザイン賞」を受賞いたしました。当社は、3階建ての戸建て木造住宅のパイオニアとして、木材は、見た目のぬくもりや、加工の自由が高いだけでなく、室内の調湿や断熱効果など、日本の気候・風土に適切な住宅建材だと考えております。
しかしながら、木材特有のよさを出し、愛着をもって安心して永住できる戸建て木造住宅を実現すためには、外的要因(地震や台風など)や弱点である内的要因(木材特有の経年変化)に対して高い耐性を持たせることが必須となります。従来工法では、戸建て木造住宅で使用する100本程度の梁を相互に組み、200ヵ所程の接合部分を現場の施工者が1カ所ずつ付けていき、強固な状況にしていました。職人不足・職人の高齢化が進む中、大きな負担を強いる工程であり、熟練の腕も必要とされます。
そのため、三栄建築設計では今回、戸建て木造住宅の地震や台風等による振動へのさらなる耐久アップ、経年劣化・木痩せになどによって起こるゆがみの防止というだけではなく、現場の施工者の作業簡素化・工程削減も実現するため、接合部分の金物をタツミと共同で木造住宅用接合金物「2L型」を開発いたしました。

◎審査員の評価コメント
木造住宅において、金物を使って接合部を補強することは、もはや一般的なこととなった。木造の弱点である断面欠損などを補う意味でも、重要なのが金物である。その金物を、性能を落とすことなくコストを抑えて実現したのがこの商品である。より詳細な応力状態を緻密に解析することで、板厚、ディテールなど、実に完成度の高いものが出来上がった。今後こうした商品が普及し、より安全で安心な建物が増えることを願う。

【製品特徴】
木造住宅用接合金物「2L型」は、木造軸組の「継ぎ手」「仕口」部分(アリ・カマ・ホゾ等)をアゴ掛け金具・ホゾパイプなどの金具に置き換え、ボルトとドリフトピンで緊結する接合金具で、木材の中にもおさめやすい形状となっています。流通の際、多くの同等の金物がプレカット工場後の輸送で、金具の凹凸の形状により3台のトラックが必要な量でも、木造住宅用接合金物「2L型」ならば2台分で同等の量が輸送できるため、流通の効率と経済性も高められます。
従来工法と比較して、木造住宅用接合金物「2L型」は、以下の特徴があります。

●木材の加工欠損が少なく耐力が大幅にアップ。
●寸法精度の向上。
●プレカット工場で組み立てをした状態で現場に搬送されるため、現場では木材を落とし込んでピンを打つだけの簡単施工で電気ドリルでの作業が不要。三栄建築設計で現場検証した結果、従来3日かかっていたところを1日で完了可能。
●金具が木材の中に納まるため、断熱材・パネルなどがスッキリと納まる
●構造材の完全部材化も可能で、施工の合理化に貢献

また、木造住宅用接合金物「2L型」と同様にボルトとドリフトピンで緊結する従来品の「テックワン」と比較して、板厚が薄くなっています。薄くした分、負荷がかかる柱固定面と設置面については、金属を重ねて二重にすることで強度を保持。出幅も「テックワン」が100㎜なのに対し、理論上もっとも変形が少ない73㎜の長さとしています。その結果、全体の金物重量が3割強減少。
せん断耐力も木造住宅用接合金物「2L型」のほうが数値的に良好な結果を出すことができています。
これにより性能・輸送効率・重量面で優れた商品となっています。

【木造住宅用接合金物「2L型」の画像】

【当リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社 三栄建築設計 管理本部 経営企画部 広報室 榎本・竹内
電話:03-5381-3213 FAX:03-5381-3200
メール:prd@meldia.co.jp

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